
この初秋は、庭の片隅にうえた段菊がとても綺麗でした。
段菊は、花が下の方から、段々に、上へと向かって咲いてゆくことからその名がついたそうです。透明感のある碧色がとても美しい、それでいてどこかとぼけた風情のある花です。学名はカリオプテリスという、なにやら翼竜のような名前がついてるんですが(笑)
段菊の花言葉は「忘れ得ぬひと」。
この言葉は、ちょっと素敵ですね。
有名な、あるいは高名な人が死して尚、名を語り継がれる。それも「忘れ得ぬひと」と言えるのでしょうが、この段菊という花を見ていると、そんな風な「忘れ得ない」ではないような気がします。どれほど平凡に見える生涯をおくった人にも、誰かしら、愛おしく懐かしく想い出してくれる人はいるもの。むしろそういう風な「忘れ得ぬひと」だろうと。
それにしても、以前から疑問だったのですが、こういう花言葉って、誰が、いつ、どのような経緯で決めたんでしょうね? どんな花にも花言葉があるのでしょうか? ふしぎです。
ちなみに、段菊にひしと取り付いているのは花虻(はなあぶ)です。
虻とはいえ、花に埋もれるような姿はなかなかに風情がありますでしょう? (^^;